Pythonをこれから勉強したい or 最新情報のキャッチアップがわからない、という方に
- つくばPythonもくもく会 No.2を開催しました!
- 参加者の方の中にはこれからPythonを始めたい、という方もいらっしゃったので、今まで自分が勉強してきた中で役に立ったものをリストアップして、LTしました。
- 自分は機械学習系のエンジニアをしていて、そっちの方向で学んでいることも多いので、「言語について」と「機械学習/データ解析」という分け方をして紹介したいと思います。
- 「機械学習/データ解析」に関してはPythonに関係するものだけに絞っています。
- 書籍に関してはたくさん挙げられても迷ってしまうと思ったので、本当は他にもたくさん素晴らしい書籍があるのは理解しつつ、「あえて選ぶなら」を載せています。
学習する上で注意すること
勉強する教材を選ぶ上で個人的に気にした方がいいと思っていることは↓です。
- 最新の情報かどうか
- Pythonに関わらずWeb技術はOutdatedになるのが早いです。常にその情報が最新に更新されているか確認する必要があります。
- そういう意味で公式のチュートリアルなどは(ある程度)安心してできると思います。
- 誰が書いているか
- 書籍、インターネットには大量の情報が存在して玉石混交だと思います。その中でいい情報を選択するには「著者がどんな人か」を調べるのは非常に有用です。
- 例えば自分が勉強したいライブラリがあったとき、その作者が書いている本はとても良いと思います。
- pandasを学びたいときには作者のWes McKinneyが書いた「Pythonによるデータ分析入門」を読みましょう
- kerasを学びたいときには作者のFrancois Cholletが書いた「PythonとKerasによるディープラーニング」を読みましょう
書籍
言語について
初級の方が読むのに良い本

退屈なことはPythonにやらせよう ―ノンプログラマーにもできる自動化処理プログラミング
- 作者:Al Sweigart
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2017/06/03
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
入門 Python 3 という選択肢もありますが、自分はこちらの方が実践的で楽しく学べると思います。
中級から上級になりたい方が読むのに良い本

Fluent Python ―Pythonicな思考とコーディング手法
- 作者:Luciano Ramalho
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2017/10/07
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
さらに実践的なTipsを学びたい人向け

Effective Python ―Pythonプログラムを改良する59項目
- 作者:Brett Slatkin
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2016/01/23
- メディア: 大型本
機械学習
理論と実践を包括的に学びたい

scikit-learnとTensorFlowによる実践機械学習
- 作者:Aurélien Géron
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2018/04/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
![[第2版]Python機械学習プログラミング 達人データサイエンティストによる理論と実践 impress top gearシリーズ [第2版]Python機械学習プログラミング 達人データサイエンティストによる理論と実践 impress top gearシリーズ](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51tinGCtkrL._SL160_.jpg)
[第2版]Python機械学習プログラミング 達人データサイエンティストによる理論と実践 impress top gearシリーズ
- 作者:Sebastian Raschka,Vahid Mirjalili,株式会社クイープ,福島真太朗
- 出版社/メーカー: インプレス
- 発売日: 2018/03/16
- メディア: Kindle版

- 作者:Francois Chollet
- 出版社/メーカー: マイナビ出版
- 発売日: 2018/05/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
前処理、データ解析について学びたい

Pythonによるデータ分析入門 第2版 ―NumPy、pandasを使ったデータ処理
- 作者:Wes McKinney
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2018/07/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
ベイズの勉強をしたい

Pythonによるベイズ統計モデリング: PyMCでのデータ分析実践ガイド
- 作者:オズワルド マーティン
- 出版社/メーカー: 共立出版
- 発売日: 2018/06/22
- メディア: 単行本

Pythonで体験するベイズ推論 PyMCによるMCMC入門
- 作者:キャメロン デビッドソン=ピロン
- 出版社/メーカー: 森北出版
- 発売日: 2017/04/06
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
サービス/サイト
言語を学びたい
Python チュートリアル — Python 3.8.1rc1 ドキュメント 公式チュートリアルです。基本的に間違った内容が書いていない、かつ常に最新版にアップデートされていくので、信頼性が高いです。
Python Boot Camp(初心者向けPythonチュートリアル) — PyCon JP
PyConJP が主催しているPython BootCampのチュートリアルです。こちらも定期的に全国で開催されながらアップデートされていくので、Outdatedな内容は少ないと思います。
有名ライブラリの情報を包括的に知りたい
github.com Webアプリケーション, Desktopアプリケーション、音声解析...などジャンルごとに有名なPythonライブラリがまとめてあります。 Pythonで何か作りたいものがあるけど、どのライブラリを使って良いかわからないときは始めにここを見て、Star数を見て判断するのが良いでしょう。
GitHubじゃ!Pythonじゃ! – GitHubからPython関係の優良リポジトリを探したかったのじゃー、でも英語は出来ないから日本語で読むのじゃー、英語社会世知辛いのじゃー
Python(など)の有名GitHubリポジトリを翻訳してくれているサイトです。RSSで購読しておくのがオススメです。
最新動向を追いたい
メーリス
メーリスに登録していると毎週木曜/金曜日あたりに、「今週あったPython界隈での主な動き」を配信してくれます。 このメーリスを購読していれば基本的に大きな動きは見逃さないでしょう。
github-trending-repos
github-trending-reposは面白いリポジトリで、各言語ごとにIssueが切られていて、最近ホットなライブラリがそのIssueに書き込まれるシステムになっています。 自分が気になるカテゴリをGitHubの機能でWatchしておくのが良いです。自分が購読しているのが↓のPythonとjupyterです。
Python New weekly trending repos in Python · Issue #11 · vitalets/github-trending-repos · GitHub
Jupyter https://github.com/vitalets/github-trending-repos/issues/110
機械学習を勉強したい
オンラインコース
オンラインコースはfast.aiとCourseraがオススメです。 シラバスを見ることができるので最初にチェックして自分に合っているものを受講するのが良いでしょう。
www.coursera.org こちらはPythonではなくMatlab/Octaveなのですが、とてもオススメなので例外的に入れさせてもらいました。
ドキュメント
scikit-learnのドキュメントは単なるライブラリの説明を超えて機械学習に関するエッセンスがてんこ盛りです。
scikit-learn: machine learning in Python — scikit-learn 0.22 documentation
記事
参考になりそうな記事です。
Podcast
言語について
https://www.kennethreitz.org/import-this/www.kennethreitz.org requests, pipenvのKenneth ReitzがやっているPodcastです。
機械学習
twimlai.com GoogleBrainのJeff Deanや、fast.aiのJeremy Howardなど機械学習のトップエンジニアが出演しているPodcastです。
イベント
言語について
PyCon JPは日本で一番大きなPythonのイベントです。毎年一回9月に開催されています。
Python Boot Camp(初心者向けPythonチュートリアル) — PyCon JP
Python BootCampはPyCon JPが定期的に全国各地で開催しているイベントです。 熟練されたPythonistaが直接Pythonを教えてくれるのでおすすめです。
機械学習
機械学習やデータサイエンスに限定したPythonの勉強会です。
machine-learning15minutes.connpass.com
最後に
- 「これもあるよ!」「こっちの方がいいよ!」というものがあれば、是非コメントで教えてください
- それではよいPythonLifeを!